MOONDROP ILLUMINATION – 光 – 1年間徹底使用レビュー:水月雨のもう1つのフラグシップモデル

ポータブルオーディオ

水月雨 ILLUMINATIONを購入してから1年が経ちました。ILLUMINATIONの特徴は「広大な音場」「中高音域の絶妙なチューニング」です。なお、本レビューでは本体のデザインやパッケージ等は割愛し、音質面に絞ってレビューを行います。

MOONDROP ILLUMINATION -光-

冒頭に書いた通り、中高音域の絶妙なチューニングが特徴的です。具体的には、「刺さるか刺さらないか」のギリギリを攻めており、美音を突き詰めた華やかな音が鳴ります。また、高音域の抜けも非常によく、この抜けはILLUMINATIONを象徴するといっても過言ではないでしょう。

では、低音域はどうなのか?という話になってきますが、強すぎず、弱すぎず、ほどよくアタック感を聴かせてくる印象です。しかし、本体が金属筐体ということもあって、低音域の「カッチリとした感じ」が目立ちます。聴くジャンルやプレイヤーにもよるのですが、この響きが仇になる人は多そうなインそうです。現に私も、キツさを感じる場面がチラホラとあります。

ところが、同社から発売されている「秋月」にリケーブルすることで、「低音域、そして中高音域のキツさ」までもが抑制されます。純正ケーブルだとキツかった部分がかなり柔らかくなりました。寒色と暖色の中間に位置するかのような音です。それはそれとして、このケーブルを標準で付属しないのはもったいないかな?と思います。ILLUMINATIONのために設計されたような物をなぜ付属しないのか。これバッカリは意味不明です。

さて、各音域もいいのですがILLUMINATIONの音場は広大で、同価格帯のイヤホンとは一線を画しています。それだけならまだしも、驚くべきことに各社から発売されているハイエンドイヤホンとも同等、それ以上です。この価格帯でこの音場の広さを実現するのは快挙。素晴らしいの一言につきます。

総評:1年間も使い続けたイヤホンはこれが初だし、これを超える音がみつからない……はずだった

私は浪費癖や飽き性だったりで、様々なイヤホンを購入しては売却を繰り返していたのですが、ILLUMINATIONを購入してからというもの、イヤホンを購入する機会が激減しました。購入から1年、eイヤホンで試聴を重ねたりしてはいるものの、やっぱりILLUMINATIONがしっくりくるんですよね。これを凌駕する音と出会えませんし、しばらくは落ち着きそうです。…そのはずでしたが、新年早々L側を紛失してしまいました……。

ところが、不幸中の幸いなのかILLUMINATIONを凌駕し、「これだ!!!!」と琴線にピッタリ触れるイヤホンに偶然出会いました。それこそが「Noble audio Kaiser Encore Brass Limited Edition」。購入価格は驚きの22万。近いうちにレビューします。

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